研究テーマ

メカノセンサーとは?(一般向け)

われわれヒトを含む生き物は,
さまざまな「力」に囲まれています。

いま,あなたがパソコンに向かっているときも,
キーボードを押したときの「力」が指から脳へと伝えられています。

でも,それだけではありません。
身体の中では臓器がひしめき合っています。
肺は,ふくらんだり縮んだりします。
身体じゅうに張り巡らされたリンパ管にも,
そのなかを流れるリンパ液からの「力」が加わっています。

意識にこそのぼりませんが,
”肺がふくらみすぎていないか”
”リンパ液が滞っていないか”
などの「情報」は,生きるうえで不可欠です。

こうした「力」を,生き物にとって意味のある「情報」に変換するという,
離れ技をやっているのがメカノセンサーです。

その代表例が,PIEZOと呼ばれるタンパク質です。
PIEZOの発見・機能解明の功績は,
2021年のノーベル生理医学賞を受賞しました。
(→解説記事はこちら

とはいえ,PIEZOは身体のいたる所に存在しており,
それらの機能については,まだまだ分からないことだらけです。

野々村研究室では,
”脳など他の臓器では,メカノセンサーはどのような情報を伝えているか”
”メカノセンサーの不具合が病気のリスク因子や原因になっているか”
といった問いに興味をもって,研究に取り組んでいます。

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